林業で働く(その1)

日本は森林大国といわれています。国土面積3,800万haのうち、森林は2,500万haで、実に全体の66%を占めています。ちなみに農地は遊休地を含めても500万ha程度だとか。
森林の面積はあまり増減がないのに、林業で働く人の数は大きく減少しています。昭和35年には全国で44万もの人が林業に携わっておられました。ところが、昭和40年に26万人へと激減し、以降5年おきに見ると、21万→18万→17万→14万→11万→9万→7万→6万と下降線をたどり、平成19年には5万人になっています。県立山の学校開設は平成5年なのですが、当時の林業就業者10万人に対し、現在およそ5万人ですから半減です。また、就業者の4分の1が65歳以上のため、高齢化も林業の大きな課題と言われています。
山の学校の運営の柱は<林業体験をとおした人づくり>です。その出口の1つが林業後継者の育成です。数字だけを見ると林業は厳しい状況にあるようです。