ナラ枯れ

森林の専門家からこんな話を聞きました。「ナラ枯れ」被害が全国的に拡大しています。楢(ナラ)樫(カシ)類といった広葉樹の集団枯死です。林野庁のサイトで確認します。
> 近年、カシノナガキクイムシ(カシナガ)が媒介するナラ菌により、ミズナラ等が集団的に枯損する「ナラ枯れ」が本州の日本海側を中心に発生しています。被害区域は、平成10年度に8府県で278ヘクタール、平成20年度には20府県で1,445ヘクタールと拡大傾向にあります。<
体長約5ミリ程度の甲虫が夏場に繁殖のため幹に穴をあけて入り込み、この虫によって運ばれた「ナラ菌」が幹のなかで広まった結果、水分不足に陥って枯れてしまうのだそうです。昔からある伝染病ですが、ナラなどが薪(まき)や炭のような燃料として活用されなくなったため人が里山を放棄し、木が成長しすぎたせいと言われています。そのうえ今年の夏は記録的な猛暑でした。葉から水分が蒸散していっそう弱ったようです。もっとも確実な解決策は成長し過ぎた樹木を伐採して森を若返りさせること。でも一朝一夕には行きません。人も木も、放ったらかしではいけないのでしょう。
今週、県立山の学校の生徒たちはキャリア教育で2度目の職場体験に出かけています。