里山の樹木(その3)

里山の樹木、完結編です。広・針・常・落はそれぞれ広葉樹、針葉樹、常緑樹、落葉樹の略。
■カエデ科→「イロハモミジ」(広・落)は葉が5〜7に裂け、ふちに粗いギザギザあり。紅葉が美しいので知られています。ブナ林に育ちます。高さ15m。■カツラ科→「カツラ」(広・落)は葉は全体に丸みを帯び、ふちにゆるやかなギザギザがあって、落葉は香ります。ブナ林に育つ。高さ30m。■ニレ科→「ケヤキ」(広・落)は葉のふちに大きなギザギザあり。ほうきを逆さにしたような樹形は美しく、高さ30m。■モクレン科→「コブシ」(広・落)は春先に白い花が咲き、秋には赤い種子が垂れ下がります。ブナ林に育ちます。■リョウブ科→「リョウブ」(広・落)は葉のふちにギザギザあり、枝先に集まってつきます。幹はサルスベリに似ています。ブナ林に育ちます。鹿に樹皮を食べられ、枯れる被害が出ています。高さ10m。
■マツ科→「アカマツ」(針・常)の葉は針のように細く尖っています。高さ30m。マツクイムシの被害が深刻。幹が黒いのはクロマツ。■スギ科→「スギ」(針・常)の葉は小さな針のような形をして密生しています。スギは日本の造林面積の4割を占めるそうです。高さ50m。■ヒノキ科→「ヒノキ」(針・常)の葉はスギに比べて先が尖っていません。スギに次ぐ造林種で、美しく香りも良いため高価な建築材となり、仏像や家具にも利用されます。高さ30m。