里山の樹木(その1)

樹木と聞いて何を思い浮かべられるでしょうか。マツ、スギ、ヒノキ、サクラ、イチョウ・・・。育成場所を庭園から生け垣、社寺、公園まで拡げると、高低さまざま切りがありません。里山に限定していくつか樹木を挙げてみます。広は広葉樹、針は針葉樹、常は常緑樹、落は落葉樹の略記です。
■モクセイ科→「ネズミモチ」(広・常)は実がネズミの糞(ふん)に、葉はモチノキに似ています。高さ数m。「ヒイラギ」(広・常)は葉のふちに鋭いギザギザあり。高さ10m。■ブナ科→「アラカシ」(広・常)は葉の上半分のふちにギザギザあり。秋にドングリ。幹は灰黒緑色で、かつて木炭に使われました。高さ20m以上。「ウバメガシ」(広・常)に葉は硬く丸みを帯び、ふちにまばらなギザギザあり。高さ10m。秋にドングリ。備長炭の原木として知られています。「アベマキ」(広・落)は葉のふちにギザギザあり。幹はかつてコルクの代用品でした。高さ20m。「クヌギ」(広・落)の葉はふちにギザギザあり、クリの葉と似ています。高さ20m。「コナラ」(広・落)の葉はふちに鋭くあらいギザギザあり。幹は灰白色で、縦に不規則な割れ目あり。クヌギもコナラも、木炭やシイタケのほだ木として使用されます。樹液にカブトムシが集まり、秋にはドングリ。