シイタケの原木栽培

立山の学校の平成23年度生徒募集については、前回の記事をご覧ください。
さて、今回の話題は、シイタケ栽培です。
椎茸栽培は、昔ながらの「原木栽培法」と数十年前始まったばかりの「菌床栽培法」とが知られています。ここでは原木栽培のあらましをまとめてみましょう。
秋の紅葉が深まる11月頃から、ナラ・クヌギ・シイ・カシ・クリ・シデなどの広葉樹を伐採し原木とします。太さ10cm程度の原木を1ヶ月ほど乾燥させたあと切断(玉切り)し、長さ1m程度にそろえます。シイタケの種菌としては駒菌(コマキン)がまとめ売りされているので、農協か種屋さんで買い求めておきます。
冬12〜1月、電気ドリルの先に直径9mm前後の専用キリを取り付け、原木1本あたり20〜30箇所の穴を千鳥状に開けます。穴をあけた原木に金づちで駒菌を打ち込み、直後にたっぷり散水し原木に水分を含ませたら、ホダ木と呼ばれる接種(植菌)原木の出来上がりです。
植菌後のホダ木をブルーシートなどで覆って保湿した状態で積み上げ(仮伏せ)、早く菌が活着するよう促します。春4月を過ぎたら、夏場は風の通る木陰でホダ木を井桁状に組み替え、本伏せにします。秋になり菌糸がまん延してきたら、今度はホダ木を起こし、林内のような湿度の高い平坦地で合掌組みにします。
シイタケの収穫期は春と秋。ふつう夏を2回経過した秋から、早ければ接種した年の秋か翌年の春から、収穫できるようになります。ホダ木の寿命はシイタケ発生後3〜5年と言われています。