演劇御礼

昨日、県立山の学校第18期生の修了記念公演が無事終わりました。演じる14名の生徒も演出するスタッフも素人ですから、宍粟市山崎文化会館という大きな公共ホールを舞台にして創作劇『山の奇跡』を上演するなんて無謀な試みじゃないかと心配しました。しかし観客数は230名に達し、内容も涙あり笑いありで、大成功だったと言えるでしょう。18期の生徒たちも他者とのコミュニケーションを苦手とする者が多いとは信じられないほどの演技力を見せてくれました。
保護者のご家族はもちろん地元の教育関係者、県内の青少年支援関係者あるいは地域の一般の方も多数来場された様子です。終演後ロビーで「感動した」とスタッフに抱きつかれる保護者や「近くにこんな素晴らしい青少年教育施設があったんですね」とつぶやかれる演劇ファンもおられました。芝居の中で語られたエピソードはフィクションであり、さいごに現れる「奇跡」がそのまま山の学校の生徒たちの成長の証しであるとまでは言えないかもしれません。けれども、学力不振・いじめ・非行・家庭不和などによる不登校・高校中退・進路未定・無職・ひきこもりなどさまざまな課題を抱えた十代後半の少年たちが「希望」を求めて生きる真実の姿を紹介することができたのではないでしょうか。そして<林業体験を通した人づくり>という教育目標の精神も伝わったことでしょう。
さて、県立山の学校では現在第19期生の入学願書を受付中です。学校ホームページの「参加者募集」ページをご覧ください。