自己有用感

人はなぜ働くのか。金銭のため? 対価・報酬を度外視して働くのは職業でなくボランティアですから、まちがった答えとは言えないでしょう。でも<なぜ働くのか>という質問に対する正答は「承認」かもしれません。自分の存在、働きを他人から「承認」してもらうため。もし疑問を持たれるようなら、逆で考えてみてください。誰からも認められない、感謝されない、否定される環境のもとで、私たちは働き続けられるでしょうか。いくら月に百万円稼(かせ)げても、否定されながら働き続けることなど出来ないはず。まさに「承認」されるために人は働く、と言えるでしょう。これが正解なら<なぜ生きるのか>の答えも見えてきます。
先々週と今週、あわせて50人を超える民生・児童委員の皆さんが学校見学(訪問研修)に来られました。挨拶のなかで「自己有用感」という心理学用語が使われました。自分が社会つまり他人から受け容れられ役立つ存在として承認されていると感じること。自己効力感、自己存在感なども同義語でしょう。俗語でいうと「役立ち感」か。「自己肯定感」を深めた言葉かもしれませんね。そちらは自分を価値ある存在として評価し尊重する感情のこと。自己成長感や自己充実感の類語で、かんたんに言えば「自尊感情」でしょう。
立山の学校の1年間に及ぶ共同生活と体験活動によって、生徒たちは「自己有用感」を得られるはず。今日は地域交流活動で小学生のサマーセミナーに協力、参加してきます。